本番で実力を出し切るための練習方法

本番で実力が出しきれない。「こんなはずじゃなかった」なんてことを経験したことがある人は多いだろうと思う。
学校でも行われる、運動会・学芸会など。部活やスポーツの大会。こうした大会で自分が持っている以上の力を出せる人もいれば、実力の半分もだせなかった。なんてことが有りうる。

効果的な練習方法

後者の場合は、試合や大会の結果以上に悔いが残ることになる。もちろん気分がいいものではない。
ではこうした差がどこで起きてしまうのか。

サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)で紹介されていた、

ゴキブリの優位反応

動物にはそれぞれ「優位反応」というものがあり、その反応は社会的要因などで興奮が高まれば出やすくなる。社会的促進ともいいます。

この「優位反応」を確認するために、ゴキブリをつかった実験が紹介されている。
ゴキブリの「優位反応」は「まっしぐらに走ること」らしく、直線的な道ならより高いパフォーマンス(?)が発揮されるが、T字路などでは「まっしぐらに走る」ために壁にぶつかってしまい、かえって実力が発揮できない。

基礎練習の積み重ね

この「優位反応」に近い状態を人間も作り出せばいいのでは無いか?という話。

新しい運動技能(感覚・運動協応)を学ぶときの神経活動からも、この考えが裏づけられます。おおまかにいうと、まずはじめは手足の動きを意識して細かく制御するために、前頭葉が感覚野、運動野、連合野などに盛んに信号を送ります。しかし十分に習熟して、刺激に対する動きがスムーズに適応的になるに従って、小脳に活動が移行することが分かっています。これが「考えなくてもできるようになる」状態に対応すると考えられます。「考えなくてもできるようになる」とは、とりも直さず、潜在的な感覚運動ループに組み込まれた状態と言っていいのです。

引用が長くなったが、同じ動作を繰り返し行うことで、その動作を意識しないでも行えるようになるということ。
ご飯を食べるときに、「お箸」を動かすのだって繰り返しの動作が「感覚運動ループ」に組み込まれたという事。パソコンで文字入力を行うキーボードのブラインドタッチだって同じようなもんだろう。

繰り返しの動作が技能や技術を習得させる。
だから練習をするということはイコール「動作の繰り返し」を行うということなんだろう。

本番を意識する

練習によって目的も変わると思うが、できるだけ本番に近づけたほうがいいらしい。
本番に近い環境で練習を行うことによって、本番でアガってしまって意識的に「理想の動作」を出せなくなった時に、「無意識」に刷り込まれている動作が飛び出す。

練習で「理想が正しくインプット」されていれば、「優位反応」によって動作が再現されるという事。

ここまで、刷り込められていればしめたもの。緊張しているからこそ、思わずでる反応が「理想的な動作」だとしたら言うこと無し。
そもそも緊張しすぎていて体が動くかどうかは別問題だが。

結果の分かる練習を心がける

この「優位反応」で再現される「動作」は理想的なものでなくては意味がない。
実践に使える動作を体に覚えさせるからこそ意味があるのであって、その逆では意味がないどころか悪影響を及ぼすことになる。

たとえば野球の練習を考えてみる。
野球はバットで、とんでくるボールを打つスポーツ。
でもこのスポーツの基本とされ、どんな参考書にも欠かさず書かれているのが「素振り」。

ボールを打つ練習ではなく、まずバットを振れるようになろうという目的がある(とされている)。
でも実際に身に付けたフォームで振ってみると当たらなかったり、理想的な打球にならない。こんな時にはどうすればいいのか?

昔からの指導だと、「素振り」が足りない。もっとバットを振れ!となる。

そんなことになるのなら、最初から「ボールを打つ」練習をして、よく飛ぶフォームを身につけるべきではないのだろうか。
少なくとも野球というスポーツは、素振りのフォームがどんなに美しくても一文の得にもならない競技。そこで「素振り」の質を高めても、そのフォームで打てなければこの練習自体が無駄だという事になる。

恐らく、こうした練習は野球に関わらず、いろんな分野で同じようなことがあるはず。
この練習の最も無意味な点は「求めている結果」がでるかどうか直接的に検証できないこと。

昔からの練習法などに惑わされず、「結果」が確認できる「練習」を「反復」しなさい。と子どもの自分に言ってあげたかった。


サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)
下條 信輔 (著)

新書: 314ページ
出版社: 筑摩書房 (2008/12)
ISBN-10: 4480064605

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